俺が"最高神"と呼ばれるまで


作家の名前: ごじょ

第1話「才ある者、才なき者」


.....この世界の人類は、主に二つに分けられている。

それは「才ある者」と「才なき者」だ。

魔法や、異常なまでの肉体を持つものは「才ある者」に分けられ、社会的に優遇した扱いをされる。

一方で、何の特徴や才がないものは「才なき者」に分けられ、社会的に不遇な扱いをされる。

 

だが、「才なき者」にもまだ社会的に優遇されるチャンスはある。

それは世間的に「覚醒」と呼ばれている現象によるものである。

「覚醒」が起こると、魔法などの超常的な能力や肉体を、例え「才なき者」でも「才ある者」に判定が変更され、優遇される。

その「覚醒」の発生条件は未だ不明瞭だが、「才なき者」にも関わらず鍛錬を怠っていなかった者などが特にこの現象が発生しやすい事は世間的に知られている。

 

この小説の主人公、「松原光輝(まつばら こうき)」は「才なき者」に分類されており、不遇な扱いを受けている。

だが、覚醒が起こり、いつしか"最高神"と呼ばれるまで心身ともに成長していく物語である。


.....今日も憂鬱だ。

飯は満足に食えない、安定した睡眠も出来ない、娯楽の時間も与えられない。

まあ、自分は「才なき者」だから仕方ない面が大きいのだが。


俺は「覚醒」が起こってほしいと心底願っている。

生活だけでも多大なストレスが溜まる身は、とても「才ある者」には分からないだろう。

だからこそ、自分も「才ある者」になって、どれほどこの生活が不自由なのか、そして何よりも"「才ある者」になりたい"という気持ちが大きいのだ。

 

世間的に、鍛錬をする者ほど覚醒が起こりやすいと言われているが故に、鍛錬を怠った日は一度もない。

だが、その鍛錬も、またまた不遇な扱いが災いし、普段以上に過酷になる事が多い。

今は数少ない休息時間だから心中で愚痴を言えるものの、鍛錬中に言ったら集中力がままならなくなり、とてもたまったものではないだろう。

それこそ、鍛錬中に飲み物が置いてあるが、その中身が汚水だったりと、不遇な扱いな事には変わりない。

 

そんな自分を裏返したい。

それが、今の俺の一つの夢だと言えるだろう。


この小説の略称は、個々で決めてもらって問題ないです。

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