作家の名前: 朝比奈/美兎
ある日、私は友達二人とトイレ掃除をしていた。
一つのトイレのドアが掃除開始からずっと閉まっていて困っていた。
友達はそのドアの個室をノックして、
「すみませーん!もう掃除終わらせなきゃいけないんで、早めに出てきてくれますか?」
と言った。なぜか返事はなかった。私が
「すみません!返事だけしてください!」
と言ったが、やはり返事がない。
最初は面白がってたけど、後からだんだんイライラしてきた。
「あのぉ…怒られちゃうんで、ほんとにそろそろ出てきてください!」
そう言ったがやはり返事がない。私達はもう諦めて掃除を終わらせた。
外に出ようとしたが、男子がまだ終わってなかったから、待つことにした。
私は暇だったので、例の個室のドアノブを引いた。
開いた…
私たちは悲鳴をあげてトイレから出て行った。
私達はずっとトイレ内の手洗い場にいた。外に出るには私達が見える場所を必ず通るはずだ。
私達はもちろん、誰も見ていない…
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