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「もう死にたい」と思っている人へ

作家の名前: 龍太

自分が何かを言う度、親は「わかった」とすぐ言う。

なのに実際は全くわかってくれない。何か話をする度、毎回親は面倒だなって顔をする。

そんなせいで、親に相談できなくなった。けど友達や先生に心配させたくなくて、相談できない。

兄弟は喧嘩してばっかで相談できる暇なんかない。誰にも相談できない。

こんなんじゃ、もう自分はきっと邪魔者なんだよね。自殺したい。絶対。近くに刃物ないかな。

 

 

その気持ち、わかるよ。実際はこんなに軽いことじゃない、わかってる。

俺だって、本当に自殺しようとしたときはこんなに軽いものじゃなかった。

どんなに注意されても、どんなに周りが止めようとしても、自分にとってはもうそんなこと、本当にどうでもいいんだよね。

何もわかろうとしないでわかったとだけ言って会話を終わらせたり、いじめや虐待などだったり、邪魔者扱いされたり。

もう嫌だよね。辛いよね。相談したいのにできないって、辛いよね。

もういっそのこと早く死にたいよね。なんとかして心配をかけないように、すぐに死にたいよね。

けど、辛いなら辛いって言っていい。しんどいならしんどいっていっていい。死にたいなら死にたいって言っていい。

心配をかけたくないから相談しない。

ずっとそう思って相談をしなかったら、友達や先生からしたら逆に心配になってしまう。

だから、相談はしたほうがいい。

なぜならいつだって“君の味方”だから。

だから、悩んでいることがあるのなら、言える範囲でいい。言えないことは言えなくていい。

なんとか思いを言葉にして、友達や先生にその思いを伝えて。友達がいないとしても、先生がどんなにこわくったって、思いをしっかり伝えて。

そしたら、自分だけで悩んで抱え込んでいたときよりも、ほんの少しだけでも楽になれると思う。

だから、死にたいのなら、まず誰かに何があったのか、それと思いを言葉にして誰かに言ってね。

 

無理しないでね。

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